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聖夜の二人

1年で一番ロマンチックな夜がクリスマスイブ。
相手がいる人はもちろん、ひとり寂しく仕事で過ごすちょっと切ない気分もクリスマスならでは。

ところで今年の「フジサンケイグループ広告大賞」でラジオ部門最優秀賞に輝いた資生堂アデノゲン&マキアージュの広告「聖夜の二人」は心に残る作品です。

クリスマスの夜。
渡辺貞男のコンサート特番向けに作られた作品だそうです。
年齢層高目のターゲットに合わせたちょっと甘酸っぱいストーリー。

今年のクリスマスは、どんなドラマが待ってるんでしょうね?



効果音 :コンサート会場入り口のざわめき〜

【男性の声】

コンサート会場は、満員御礼の賑わいだった。
12月25日、こんな夜にカップルじゃない客なんて
自分以外にあと何人いるのか・・・
やや自嘲気味に、
着飾った男女であふれるロビーを見渡したとき、
僕はそこに、気になる何かを見た。

音楽 :♪〜静かに、せつなく〜

心臓が、ドクンと音をたてたと思う。
あの、足を交差させて立つ癖、忘れるはずがない。
そう、あれは15年前。
君は22歳、僕は10歳も年上だった。

そんな記憶が甦った瞬間、
彼女がくるりとこちらを向いた。
その次にとった行動がどういう感情によるものか
自分でもわからない。

会社から掛けつけたくたびれた服装のせいか、
あの頃彼女をたくさん悲しませたからか。
それとも、少し薄くなり始めた前髪のせいなのか・・・
僕はとっさに、柱の陰に身を隠した。

ナレーション:
<男の価値は髪じゃない。
 でも、あなたがあなたらしくあるために。
 薬用アデノゲン、資生堂。つづく>


アデノゲンは養毛剤だからちょっとアレな表現もありますが。
俺なんかものすごーくこの気持ちわかるんだな(笑)
そこっ!笑いすぎ!

さてコンサートの休憩中へとシチュエーションは移り続きです。
番組の進行にも合わせてるんでしょうね。
良くできてるなぁ。



効果音:♪〜コンサート最中の雰囲気〜

【女性の声】

あれは、間違いなくあの人だった。
まだ胸の鼓動がおさまらない。
15年前、10歳年上のあなたは別れ際に言った。

『僕たちもう少し大人だったら、
うまくいったのかもしれないね。
15年先のある日、どこかで偶然再会できたら
もう一度、最初からやり直そう。』

いま、このホールのどこかにいるあなた、
今日はその日なんですか?

休憩時間、わたしはメイクを直した。念入りに。
さっき見失ったあなたにもし会えたとき
きれいだと思ってもらいたいから。

マキアージュの輝き、若すぎますか?
あなたがいつも褒めてくれた、この目。
でもこの眼鏡、昔はかけていなかった。
あの人がわからないかもしれない。
わたしは、思いきって眼鏡を外した。

ナレーション:
<どうしても綺麗でいたいときがある。
 一瞬も、一生も、美しく。
 資生堂。つづく>



受賞はこの2篇。
でも実は続きがあるんです。
コンサートが終わった後。
さて、二人は出会えるんでしょうか?



効果音:♪〜コンサート終わりの雰囲気〜

【男性の声】

あの時僕はどうして隠れてしまったんだろう・・・
きっと、ロビーで見た彼女の変わらぬ美しさに、
年を取った自分が気後れしたせいなのか・・・

もっと早くアデノゲンを使っていたら・・・
いや、15年前もそんなつまらない見栄で彼女を失ったのだ。
今はありのままの自分でいいから…彼女を探すんだ。

その時・・・人ゴミの中に加奈子を見た。
近づいてきた。そしてあのきらきらとした目で僕を見た。

そして・・・

通り過ぎた。
たんすでも見るような目つきで。
僕が分からないのか・・・
やはりもっと早くアデノゲンを使っていたら・・・

【女性の声】

あの人は見つからない。
というか見つからないはずだ。
私はメガネを外しているのだから。
私はメガネをかけてもう一度ロビーを振り向いた。

【二人同時に】

『あ・・・』

【男性の声】

「変わっただろう・・・」

【女性の声】

「変わった・・・15年前より・・・ステキになった」

【男性の声】

「加奈子・・・」


ナレーション:
<男の価値は髪じゃない。でもときどき薬用アデノゲン。
 もっとステキな人生へ続く・・・かも。資生堂>

| ■ 日々雑感 | 22:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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