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諦めなければ夢は叶う?

山田太一さんが雑誌で「頑張れば何でもできると思うのは幻想だ」って発言して論争になったらしい。
(過去形なのはちょっと前の話だから)

・「頑張れば夢かなうは幻想、傲慢」 山田太一発言ネットで大反響


「『あきらめるな』とよく言います。だから誰でもあきらめさえしなければ夢がかなうような気がしてきますが、そんなことはあまりない。
頑張れば何でもできると思うのは幻想だと僕は思う。成功した人にインタビューするからそうなるのであって、失敗者には誰もインタビューしないじゃないですか」

「僕は一握りの成功者が『頑張れば夢はかなう』と言うのは傲慢だと思っています。多くの人が前向きに生きるには、可能性のよき断念こそ必要ではないでしょうか」


うむ。
確かに一理ある。
まぁ経験上世の中はうまくいかない事のほうが多い。

せっかく奇跡の表情を捉えたのにピンが来てないとかブレてるとか良くあるもんな。
あっ、そゆ事じゃなく?

反面「諦めたらそれで終わり」ってのも実感としてはあります。
パチンコでもうダメポと思いつつ最後の千円で大当たりキターっ!なんてことも幾度となくあるもんね。
あそこで諦めてたらただの負けで終わってたわけで・・・・
まぁよく考えると最後の千円でもダメで、すっからかんになったことのほうが多いんだけど(汗)

以前ある女の子に「あたし、ウルフルズの『ガッツだぜ』って嫌いなんです」って言われた事がある。
ちょっとストーカーチックな男に付きまとわれて辟易した経験があるんだと。
なるほど、諦めなさ加減にも程があるって事なんだろうな。

「諦めなければ夢は叶う」と思いたい。
でも世の中そんなにうまくはいかないことも知ってるし。
でも諦めてしまったらそこで終わりになっちゃうし。
でも、見切りをつけてあたらしい夢を探したほうがいいかもしれないんじゃ?

堂々巡りです。

ところで先週の日曜日のお昼。
フジテレビの「あっぱれさんま新教授」を見おわって、まったりしていたら引き続き「ザ・ノンフィクション」が始まった。
まぁ見るとはなしに見ていたんだけど、すぐに番組に引きずりこまれた。
この日は過去に放送して反響が高く、さらにギャラクシー賞も取ったという番組の再放送。
「負けんじゃねえ!〜神田高校に起こった奇跡〜」

不良高校とレッテルを貼られた高校の、過去10年間公式戦で勝ち星のない野球部の話。

生まれつき手首から先のない隻腕の投手と双子の兄のバッテリー。
彼らを男手ひとつで育てる印刷工の父。
3年間一度も公式戦の打席に立った事がない背番号13の少年。
別れた父から貰った投手用のグローブを今でも大事にして、いつかマウンドに立ちたいと夢見る少年。
そして、一流企業で恵まれた環境にありながら、満たされない気持ちと野球への情熱から高校教師へと転進した監督。
彼らを軸に淡々とドキュメンタリーは進む。

練習試合で負けても悔しさを見せない彼らに、試合後監督は告げる。

『言うつもりはなかったんだけど、この夏が俺の監督の最後だったんだよ。
「たった2年半だけど、俺達は選手だから6年間やってきた監督の松山先生より意識が上です」ってのぞんでくれないと困るんだよ。
俺もお前らと一緒に勝負してるよ。
だからむかつくんだよ、変な弱気な事されると。
だから怒るんだよ。
こんなこと・・・話さなかったらまとまらないんだったら、やってけないぞ。』


不甲斐なさからなのか、いろんな思いが込み上げてきたのか、後半は涙でぐじゃぐじゃ。
振り絞るように最後にかける言葉。

『負けんじゃねぇ・・・ わかったな・・・』

果たして監督の心からの言葉が彼らの胸にどう響いたのか?
夏の全国大会神奈川予選までの10日間、彼らは自主的に夜間練習に打ち込んだ。

その中で3年間一度も打席に立ったことのない13番の少年がクローズアップされる。
経済的な理由から2年の修学旅行に行けなかった彼は屈託のない笑顔で、そんな事は気にとめていない様子。
見るからに華奢な彼は、正直試合に出るのは厳しいのかもしれない。
勝ちに行く大事な試合ならなおさらだろう。
だけど彼はめげずに毎晩バットを振りつづける。
夜間練習が終わった後も自宅に戻って深夜まで。
なぜそんなに頑張れるのか、スタッフが質問する。

『野球が好きだからです!
出てチームが勝ったらすごく嬉しいとは思うんですけど、その試合出れなくても、チームが勝ったら次の試合で出れるチャンスあると思うんで。
野球は人生そのものです!』

相変わらずの屈託のない笑顔で答える。

いよいよ県予選初戦。
隻腕のエースは前の試合の不甲斐なさから2年生にエースの座を奪われる。
先発した2年生はプレッシャーからか早々と打ち込まれ、急遽後を継いだ隻腕の少年も押さえきれない。
3回を終わって0-4

チアガールを擁して盛り上がる相手チーム応援席とは対照的に、選手の父兄とクラスメートがやっとのまばらな神田高校応援席。
すでに敗色濃厚である。

けれども徐々に落ち着きを取り戻した神田高校も粘りを見せ追い上げる。
7回を終わった時点で3-4。

しかし8回裏、相手にとどめとも言える追加点を許してしまう。

3-5と2点差で迎えた最終回も、2連続三振でツーアウト、ランナー無しと追い込まれる。
万事休すか?

そこで思いもよらない事が起きる。
13番の少年が代打に起用されるのだ。
本人は公式戦の初打席がこんな場面などとは思いもよらなかったかもしれない。
監督にしてみればギブアップ、最後の思い出作りの意味合いがあったのかもしれない。
毎晩遅くまでバットを振りつづけた少年にとって、この打席はどんな意味があったのだろうか?

見るからに頼りなさげな13番が打席に向かう。
それでもバットを構えた彼の視線に迷いはない。

初球。
最後のバッターになりたくない!との想いで振りぬいたバットはボールをはじく!
レフト前ヒット!!
公式戦初打席、初ヒット!
一塁ベース上で喜ぶ背番号13。
ベンチもにわかに活気づく!

ある程度予想はついていたにしろこの展開はヤバイ。
鼻の奥がつーんと来て涙がこみ上げてくる。

ヒットに動揺した相手ピッチャーは連続四球でついに満塁!
迎えたバッターは走者一掃のスリーベースヒット!
逆転!!
9回裏も押さえきり10年ぶりの1勝。

神田高校応援席で、10年ぶりの勝利に号泣するOB。
「10年前、勝ったの俺たちなんです・・・・」涙で声にならないユニフォーム姿のヤンキーな兄ちゃんにもらい泣きしそうになる。

10年ぶりの快挙は地元紙に大きく掲載される。
やがて他の生徒達も『うちらの学校でも頑張ればなんかできるんじゃね?って思った』と意識が変わり始める。
定員割れだった神田高校も入学希望者が増えたそうです。

さて、「諦めなければ夢は叶う?」の堂々巡り
番組最後のナレーションが答えを出してくれたように思います。

『10年ぶりの1勝。
それは偶然舞い込んだものではない。
勝利の女神は、最後まであきらめなかった者にだけ、時々奇跡のようなごほうびをくれるのだ。』

| ■ 日々雑感 | 18:10 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

はじめまして

山田太一世代です。
登戸の対岸が流れたのは高校時代
時代は変わりましたが今でも好きな様です。

今日までとなりましたが真行寺君枝の写真1枚をミッドタウンにあるFUJIFILM SQUAREで開催の「時代を彩る女優(おんな)展」で見ることが出来ます。
http://fujifilmsquare.jp/event.html

| 【1世紀スタジオ】 | 2008/05/05 06:54 | URL | ≫ EDIT

コメントどうもです!

「岸辺のアルバム」ですね。

中学の担任の家があやうく流されそうになったので良く覚えています。

真行寺君枝さん!
あんな目で見つめられたら、「この女の為なら道を踏み外しても悔いはないって」思っちゃうんだろうなぁ。

| 森野熊造 | 2008/05/05 16:04 | URL | ≫ EDIT















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